断乳マッサージとは、乳汁分泌機能を終えた乳腺内に残る吸収されない乳脂肪分を乳腺内から出し切りるマッサージです。
断乳マッサージの最終目的は、綺麗に乳腺を萎縮させ元々、乳腺には無い古くなった乳脂肪=遺物を取り除くことです。
※まだまだ日本全国の方が断乳マッサージを受けれて無いのが現状です。この手技を持っている助産師も少なく受けれる機関が少ない希少な処置となります。
《断乳マッサージの流れ》通常1回目のマッサージは断乳後7~10日目あたり、乳腺の萎縮を助けます。今までの授乳の癖などのしこりも取っておきます。その後、1か月後に2回目のマッサージをして濃縮した古い乳汁を出し切ります。断乳マッサージを最短2回です。
しかし、急な断乳は思っている以上に乳腺が張って痛い事があります。熱が出るほど痛い場合は張りのピークの2~3日目にマッサージをします。また、乳汁の止まりが悪い場合はマッサージ回数が増える事もあります。
(1か月も経つとほとんどの方は症状は無い状態です。ですが、細胞に吸収しずらい乳脂肪分が凝集して乳腺内に残ってます。放置しておくとそれが石灰化するのです。マンモグラフィーで擬陽性で引っかかる方のほとんどはこの乳汁の石灰化です。もちろん、石灰化したら手技では出せなくなります。また、乳輪周囲にこの乳汁が集まり硬結となり、次のお子さんの出産後の授乳時に硬さが強く吸いずらかったり乳首が切れたり刺激が正しく入りずらく乳汁分泌が上がりずらくなる原因となります。ですから、しかるべき時期の処置が有効となります。)
最後の出し切りが一番重要となります。
猪俣助産院では、最終日に気になるシコリなどある場合はその場で超音波チェックを致します。